NHK俳句2年

NHK俳句も令和4年度終わり。

2年分の記録です。佳作と入選にとっていただいたもの。

 

朝刊のほのかなしめり燕来る

サルビアの母の花壇となりにけり

蔵の街こぎだす舟や牽牛花

秋澄むや朝の光のロールパン

田の隅に恥づかしさうに案山子をり

氷蹴るおいていきたくなくて蹴る

 

草餅を買うてあかるくなりし空

潮騒のやうに揺れたるレースかな

火蛾の影じりりと鳴りし黒電話

風鈴やたとえばそれは海の音

やや瘦せて六腑にしみる新酒かな

長き夜のぼんやり灯る診療所

さみしさの重量ほどの炭をつぐ

海と空の境はあわし絵踏かな

末吉の御籤をむすび桜餅

雛まつる家に人あり夕餉あり

 

去年の方が多いですね。投句数も1.5倍くらい出してるので比率としてはそんなに変わらないかもしれません。

秋澄むと草餅が入選でした。自分では氷と新酒の句がよかったかなと。

今年は夏井先生が講師をされているので夏井先生の兼題は投句したいです。